大人と子供の教え方の違い
今回の「囲碁入門者への教え方」大人の部を担当する星川拓海です。
どうぞよろしくお願いします。私はこれまで子供の入門を主に教えていましたが、今は大人を対象にした入門教室を担当させていただけるようになりました。
その中で色んな方々と触れ合うことで、様々な事を学びました。まず、子供と大人では教え方の方向性が少し違う所にあります。
例えば、子供(幼児~小学低学年)は石を取るのが大好きです。
石を取る楽しさがそのまま囲碁の楽しさにつながります。
その後、石を取る楽しさを知ってもらった流れで陣地を囲う事を教えていきます。
では大人の方はどうでしょう、確かに石を取る楽しさを感じるのは子供と同じで、しっかりとアタリを理解している方もおられます。
※石取りルール(参考サイト)
しかし、中にはアタリに気づかず直ぐに石を取られてしまう方などが沢山おられます。
これでは囲碁に対しての興味がなくなってしまうので、私の教え方として、早い段階で【陣地を囲う】感覚を身に付けてもらいます。
子供は直感的、もしくは野性的感覚で石を取りにいくのが得意な傾向があります。
反対に大人の方は陣地を囲う、いわば「家を設計」していく感覚が得意な方々が多い傾向にあります。